今回のテーマは派遣労働者のストレスチェックについてです。

派遣労働者についてのストレスチェックは誰が行う?

一般の定期健康診断と同様、派遣元事業主がストレスチェックを実施する必要があります。派遣労働者は、派遣元事業者に就業上の措置の義務が課されています。しかし、実際に働いているのは、派遣先です。チェック後の措置対応がちょっと複雑になりそうな印象ではないでしょうか。

結論からいうと、事業者が派遣先と連携しながら適切な対応をすることが適当であるとされています。だだし、その際には注意しなければいけない点がいくつかあります。

就業上の措置の実施で留意すべきポイント

労働者派遣契約では、あらかじめ業務内容、就業場所等が特定されています。派遣元がそれらを変更するような措置を講じることは困難であるということを理解しておきましょう。

就業場所の変更、作業の転換など、就業上の措置を実施するためには、労働者派遣契約の変更が必要になります。派遣先からの同意が得られないケースでは、措置の実施が困難になるので、派遣先の変更も含めた措置を検討する必要も出て来ることがあります。

派遣労働者に関しては、労働者派遣契約があるということが前提になるので、留意する点があることを覚えておきましょう。

(編集:創業手帳編集部 / 監修:合同会社パラゴン|櫻澤博文