ストレスチェック制度Q&A|実施者、実施事務従事者は誰?

須藤 玲素子(26)
先生!実施者、実施事務従事者は誰がやるのか教えてください!


先生(52)
わかりました、玲素子さん。詳しく解説しましょう!

ストレスチェックの実施者は、医師、保健師、一定の要件を満たした看護師・精神保健福祉士が務めるんだ。また、実施事務従事者は産業保健スタッフや事務スタッフが、実施者の指示で調査票の回収などの事務を行うんだよ。
 

1.ストレスチェックの実施者とは?
ストレスチェックの実施者は、以下の人が務めるんだ。

  1. 医師
  2. 保健師
  3. 看護師、精神保健福祉士

3.は検査を行うために必要となる知識の研修を受けることが要件となるけど、労働者の健康管理業務に3年以上従事している場合は研修が免除されるんだ。
ストレスチェックの実施者は事業場を把握している産業医や精神科医などの医師、保健師、看護師、産業保健スタッフなどがなるのが望ましいんだよ。

2.ストレスチェックの実施事務従事者とは?
ストレスチェックの評価や面接指導要否の判断は実施者が行う必要があるけど、それ以外の事務作業については実施者の作業により実施事務従事者が行うんだ。
具体的には以下のような業務が期待されている。事務量は少なくないので適切な人数を配置する必要があるんだよ。

  1. 記入後の調査票の回収
  2. 記入確認
  3. データ入力作業
  4. ストレスチェック結果の確認
  5. 集計・分析の実施
  6. 本人への結果通知
  7. 事業者へ分析結果の提供
  8. 面接指導対象者へ申出の勧奨

3.実施者、実施事務従事者の守秘義務
ストレスチェックの実施者と実施事務従事者は労働者のストレスチェック結果などの個人情報を扱うので、守秘義務が課せられるんだ。
ストレスチェックに関して労働者が不利益を被ることがないように、解雇、昇進など人事権限のある人が事務に従事することは禁止されているんだ。詳しくは、実施に関わってはいけない人とは?について参照してね。