先生（52）
わかりました、玲素子さん。詳しく解説しましょう！

事業者は実施責任者として積極的に関わっていかなければならないね。一方で人事権のある人は個人情報を取り扱う業務をすることは禁止されているんだよ。
 

1.事業者の関与とは？
ストレスチェック制度の目的はメンタルヘルス不調を未然に防ぐだけでなく、職場の改善を通じて会社の生産性を向上させることにあるから、事業者は経営の一環として取り組む必要があるよね。
具体的には以下の役割が求められるんだよ。

1. 導入方針の決定・表明
2. 実施に関わる社内規定の整備
3. ストレスチェック・面接指導の実施体制整備
4. ストレスチェック結果による就業上の措置
5. 分析結果に基づく職場の改善
6. 結果の取り扱いに関するセキュリティの確保

2.関与してはいけない人とは？
実施者と実施事務従事者は労働者個人のストレスチェック結果を取り扱うから、人事権を持つ監督的立場の人が関わると労働者に不利益になる可能性があるんだ。人事を担当する部署でも人事権限がない場合は従事できるし、人事権を持つ人でも個人情報を取り扱わない業務については従事できるんだよ。