先生（52）
わかりました、玲素子さん。詳しく解説しましょう！

今までのメンタルヘルス対策は二次予防と三次予防が中心だったけど、ストレスチェック制度は一次予防を中心としているんだ。つまり、メンタルヘルス対策とストレスチェック制度は連続した対策なんだ。労働者の健康を守るために両方必要なんだよ。予防の種類はこちらをチェックしてね。
 

社会や人間関係が複雑になって、仕事や職場に強い不安を感じて、メンタル面に問題を抱える労働者が増えてきている。

そこで、国は対策として平成17年に面接指導制度を法制化したんだ。月100時間を超える時間外労働をしていて疲労している労働者に対し、医師が面接して適切に対処することが義務付けられたんだよ。

その後、平成18年に「メンタルヘルス指針」が公表されて、（１）セルフケア（２）ラインのケア（３）事業所の産業保健スタッフのケア（４）外部の資源を活用したケアを推進している。

今回導入されるストレスチェック制度はメンタルヘルスの不調を未然に防ぐ対策をさらに強化したものなんだ。労働者のストレスをケアするだけでなく、検査結果を分析してストレスの原因そのものを失くしていこうとしてるんだよ。